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さいたんのひ、えぬじーしーん

 ネタバレ含むかもしれません。
 キャラ崩壊どころかシリアス崩壊お手の物。
 それでも良ければ続きからどうぞ。







「悪いな、来るのが遅れちまって」

 キュッ。コポコポ、ごくごく。
椿「――ふぅ。流石にここまで徒歩はきついですね」
 カキンッ。ゴキュ。
ヴァント「――っぷはぁ。全く、無駄にビールが甘くなる」
リリィ「マスター、ブラックコーヒーちょーだい」
ヴァント「ん、少し待ってろ」
 倉庫が展開。中から、親父の絵が描かれた缶コーヒーが1ダース。
リリィ「ありっとー」
 カキンッ。ごくごく。
リリィ「あー、なんだろねこれ。ブラックコーヒーの筈なのに激糖レベルなんだけど」
ヴァント「ビールが甘ぇ……コーヒー二本目いっとくか?」
椿「えびせんありますけど食べます?」
ヴァント「頼むわ、つまみが――ん」
カスラ「私にも何か頂けますか?」
ヴァント「カスラさん、お疲れ。酒飲めたっけ?」
カスラ「ええ、ですができれば緑茶か何かがあれば」
椿「少々お待ちください。――はい、どうぞ」
カスラ「いやぁ、縁までたっぷりとありがとうございます」
 ずー。
カスラ「ふむ、出涸らしですね。十分な苦さですよ」
椿「……ちっ」
 並々所か表面張力ぎりぎりまで注いでいた茶を、コボすことなく綺麗に飲む男に思わず舌打ちしてしまうサポート。
ヴァント「椿、お前嫌いだったのかカスラさん」
 サポートパートナーの少年はヴァントから言われた言葉に、さぁ、とばかりに小首を傾げた。
ヴァント「カスラさん、ほれ茶受け」
カスラ「梅干し、自家製ですか?」
ヴァント「うちのラッピーが漬けた奴だ、旨いぞ」
リリィ「マスター、コーヒーおかわりー」

「ってえ! 何しやがる!」
「バカ! バカバカ! バカッ!」

クラリスクレイス「あー! 貴様等ずるいぞー! 私にもジュースよこせー!」
 足音と共に駆け込んできた少女の声。
ヴァント「あー。オレンジジュースならあるが」
クラリス「100%がいい、100%!」
椿「わかりました、ならラピピから貰ったリンゴで――てい」
 クシャ、とフォトンで潰れたリンゴ果汁が、下にあった紙コップに並々と。
椿「はい、どうぞ」
クラリス「甘い! 気に入ったぞ、甘い甘い!」
ヒューイ「ヴァント、俺にも何かくれないか!」
 その後ろから歩いてきた青年に、ヴァントは倉庫を漁りながら一本缶を放り投げた。
ヴァント「お前はビールだろ、ヒューイ」
ヒューイ「いや、流石に仕事中には飲まんぞ?!」
ヴァント「やかましい、飲まずにいられるのか独身」
 カキンッ。ゴキュゴキュ。
独身「――っぷはぁ! おかわりをくれ!」

「そんなの知らないわよ、バカ!」

リリィ「つばっきー、今の」
つばっきー「ばっちり撮りました、両方とも。無事に終わったら六芒の四と六に色々と融通利かせてもらいましょう」
独身「うぉっ?! はめられた!?」
ヴァント「気にすんな独身、二本目だ」
独身「お前今度付き合え」
リリィ「マスター、あたしも参加するね其れー」
ヴァント「……クーナに相手探し依頼しとくよ、お前等の分」
椿「リリィさん……あなたサポートなのに、どうして恋愛感情普通にあるんですか……」
喪女「喪女の気持ちなんか分からないわよね、イケメンさんにはさー」
イケメン「いや僕サポートですし。そもそもサポートは恋愛感情を持つとしてもマスターぐらいですよ」
リリィ「リユっちがそれだしね、あっちは上手くいってるしなー、あーあー」
マンルーン「……というか貴方達何してるんですか」
リリィ「あ、百合っ娘」
椿「何言ってるんですか!?」
ヴァント「気にするなマンルーン、暇なだけだ」
百合っ娘「ユリ? 花の話ですか?」
椿「気にしないで下さい本当に」
ヴァント「で、お前らのマスターは?」

 ため息をついたサポートパートナーに対しヴァントが問いかけると、首を傾げる少女の代わりに椿が明後日の方を指さした。
椿「あちらでラブコメ鑑賞中です」
ヴァント「よく見てられるな」
椿「シンデレララブストーリーは嫌いみたいですが、ああいうラブコメっぽいのは好きですからね」
ヴァント「あー、ただマトイ眠そうだな。ちょっとこっち連れてきてやってくれ」
マンルーン「……分かりました」
 テクテクと、少女が歩いていくのと入れ替わり。
マリア「やってるねぇ、あたしらも混ぜとくれよ」
リリィ「お、マリ姐さんいらっしゃーい」
 遠くからやってきた、キャストの女性と男性に対し、リリィがやんわりと出迎えの声を上げる。同時にヴァントは倉庫検索へと手を伸ばした。
ヴァント「二人とも、酒でも飲むか?」
レギアス「其れもいいのだが、今は番茶があればありがたい」
マリア「流石に喉が渇いちまってねぇ」
椿「でしたら少々お待ちください」
 言って、椿が淡々と、かつ丁寧に茶をたてる。
マリア「あんた、外なのに随分丁寧に仕事するね」
カスラ「私の時は出涸らしの上縁まで注がれてましたね」
マリア「帰れってことじゃないか。嫌われたもんだねぇ」
椿「すみません、ちょっと注ぎ過ぎてしまって」
カスラ「いえいえ、よくあることですから」
ヴァント「よくあるのかよ……」
 カキン、と二本目のビールを開けながら、ヴァントは呆れたように呟いた。
マンルーン「お二人を連れてきました」
ヴァント「お疲れ。諷雫、マトイ、少し休んでいて構わないぞ」
諷雫「いや、ヴァントさん? あの、戦闘中じゃ……」
マトイ「ヴァント、ありがと。うん、ちょっとだけお休みする」
マリア「おやおや、膝枕とは。好かれてるんだねぇ、あんた」

「あたしがどれだけ、どれだけ……」

マリア「しかしあいつら、あたしの言葉は聞こえてたのかねぇ?」
ヒューイ「聞いてる訳ねーだろ姐さん」
ヴァント「二人の世界ってはっきり書いてあるからなー」
椿「お茶、入りました」
マリア「すまないねぇ。――うん、いい味だ。茶受けあるかい?」
ヴァント「梅干しならあるぞ」
マリア「あんたも爺臭いねぇ……」
クラリス「お菓子は! 甘いお菓子はないのか、貴様!」
諷雫「あ、だったらクッキーありますよ」
レギアス「しかし、あの坊主が四とはな……」
ヒューイ「感慨深いかい、レギアスさんよ」

「うん……」

諷雫「そういえば、六芒均衡は強さと創世器に選ばれることだったんですね」
マリア「むしろ創世器に選ばれることの方が重要だね、こいつらは実力を求めてくるから強さも当然加味される」
諷雫「なるほど」
リリィ「うちのマスターはまだ届いてないってこと?」
マリア「いや、あたしら位の力は余裕であるんだけどねぇ。たぶん、あたしでも危ないんじゃないかいね」
カスラ「剣の創世記があれば、ヴァントさんでしたら選ばれるでしょうね。あの常時OE状態は」
ヴァント「まぁ、彷徨っていれば、見つかるなら見つかるだろ」
マリア「あんたにも早いこと零番みたいに番外で暴れてほしいんだけどねぇ……」
ヴァント「さて、そろそろ三本目行くか――ん?」
 ピピ、っと音がする。
 それは、彼らが存在するエリアにのみ響きわたり――

『ピィーッ!!!!(怠けすぎー!!)』

 途方もなく甲高いラピピの叫び声が、ロクボウキンコウとヴァント達の団欒状態に突き刺さった。

『NG:ラブコメ見学大会』




 あとがき。


 なぜか思い浮かんでしまった、後悔は微塵もない。

 捕捉説明
 椿:諷雫(相方のアルトネリコ世界からの来訪者)のサポートパートナー。『本編未登場』
   「まだ軌道すら乗ってないですもの」
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テーマ : PHANTASY STAR ONLINE2
ジャンル : オンラインゲーム

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