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空模様――未完成品――

 ※ネタバレは無いと思います。単に作者の趣味が多大に混ざっております。
  挙句完成品とは程遠いです。これ以上筆が進まないので、途中で投げてみる事にしました。
  特に反応なしなら抹消させて頂こうかと思います。
「ほう、聞き捨てならんな」
「……それなら、どうするの?」
 ――また、始まったか。
 アークスシップ:ソーン――ゲートエリア。
 様々なアークス達が行きかう最前線であり、最も戦場に近い場所。一時間に一人以上の確立で、戦闘不能、若しくは其れ以上の事態となりうるアークスが送り返されてくる辺りからして、其の片鱗は窺い知れる。
 とはいえ、別にアークスのみが利用する場所でもなく、出発前にコーヒーやサンドイッチ等を出す軽食屋や、逆に帰ってきたアークス達を労う居酒屋など、いわゆる普通の店も点在しており、一般の利用客も多い。当然、常に人の往来も激しく、良い意味で言えば賑やか、悪く言えば騒々しい場所だ。
 其の空気の中にあって、雑音に呑まれず飛び込んでくる二つの声――しかも聞きなれた声。ヴァントは他多数の人間と同じように、コーヒーを啜りながら視線を声の方へと向けた。
 ――あの二人も、ホントに飽きんな。
「無論、ハンターが前衛に飛び出さねばならない。後衛から攻撃を続けるのは、フォース、レンジャーで十分だ」
「そう? 必要があれば、私達も前に出る。其れはとても当たり前の事」
「だがな、実際に体力で劣る以上、前衛の仕事は――」
 視線の先に居た二人組――ハンターとフォースという、対照的な二人組。壮健な肉体を持つハンターの男と、柔らかな物腰かつ知的な空気を持ち合わせるフォースの女。
 腕前は二人ともが、この船においては相当な上位であり、戦闘能力に関してはまず間違いなく信頼が置けるアークス達だ。其々の得意分野が前衛と後衛であり、あの二人が組んで打破できない状況というのは、普段であれば早々ない。
 仲良くやれば互いにとって益ということは、其々が理解している筈だ。にも拘らず、何故か互いにいがみ合う姿ばかりが、この船の中で目撃されている。
 ――救い難いな、毎回毎回。
「お待たせ」
 と。不意に視界が揺らいで、ヴァントの座るテーブルの反対側に、一人の少女が姿を見せた。彼女の方へと意識を戻す。
 青い髪と、ラバースーツ。両手に刃を握った少女――クーナ。僅かに息を切らしているようで、若干急がせたのかもしれない。
 急に現れたにも関わらず、周囲の誰にも気付かれていないのは、訓練の賜物らしいが。
「少し、待たせた?」
「気にするな、依頼したのは此方だ。それに、特段飽きる事もない」
 言いながら、視線だけでさっきまで見ていた二人組を示す。それに、クーナもまた視線を投げて、あぁ、と納得したように呟いた。
「確か、オーザとマールーだよね、あの二人」
「正解だ。ハンター至上主義とフォース至上主義の二人だよ……其の割には随分一緒に居る事が多いがな」
 嘆息しながら、残っている珈琲を一息に飲み干す。
 ハンター一筋の男と、フォース一筋の女。互いに歩み寄れそうな物だが、このゲートエリアで、時間さえあれば何かと激突している姿が見られる。
 別に、其々が其々を否定している訳ではなく、むしろお互いに認め合っている部分もある。ヴァント自身、ハンターもフォースも両方の職業を習得している――かなり珍しい事らしいが――から、彼ら二人とは関係性が深く、彼らがお互いを否定しあっている訳ではない事は、二人と話をすれば見て取れた。
 が、何故かこうして顔を付き合わせれば言葉での殴りあいだ。其々、貶し合っている訳でもないが、正直うざい。
 ついでに言えば、彼ら二人は其々、ハンターやフォース達にとっての目標とも言える実力者であり、故に彼らの言葉に心酔、とまでは行かずとも、信じ込んでいるハンター一筋、フォース一筋のアークス達がいる。
 どうにも最近、彼らのように、其々の派閥が言葉で激突しあう事が増えてきたらしい。実際に武器を持って殴りあう事はせずとも、両派閥の仲は険悪化しつつある。少なくとも、良い方向ではない。
 ――リサ達、レンジャー組は静かな物だというのに。
 最も、彼女の場合は何かを撃てればいいという、あの二人より遥かに危ない性格をしているので、せめて静かでないと困るともいえるが。
「――まったく、どうなることやら」
「何か、言った?」
 聞こえない程度の声で呟いたつもりだが、聞かれてしまったらしい。ヴァントはなんでもないと頭を振って、そっと席を立った。
「なんでもない。すまん、行こう――これだけ返してくる」
「うん。先に行ってるねー」
 あわせて、クーナが席を立つ。そのまま、溶けるように人ごみの中を歩いていく少女を見送ってから、ヴァントも改めて返却口に足を向けた。
「だからだな――!」
「其れは違う、あなたが――」
 ――いつか、面倒な事になりそうだな。
 其のいつかが、面倒な時でなければいいのだが――静かに嘆息しながら、ヴァントは其の店を後にした。

「ところで今日の仕事って何なの?」
「ラッピーの羽が欲しいと依頼があってな。だから、これを――」
「――何、またそのスーツ着ろっていうのあんたは? あたしにも?」
「諦めろ、一番回収率が高いんだ」

 其の日、惑星ナベリウス・森林エリアにて、泣き声を上げて刃を振るうラッピーに似た何かと、無言で周辺を破壊し尽くしていくラッピーに似た何かが目撃されたという。


 不穏な想像というものは、得てして的中することが多い。
 ならばこそ、其の想像が的中することも、必然であるのかもしれない。
 例え其れが――想像直後に、発生したのだとしても。

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テーマ : PHANTASY STAR ONLINE2
ジャンル : オンラインゲーム

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非公開コメント

うわぁ、めっちゃシュールw

ラッピースーツを着るとレアドロ率アップの都市伝説w

やっぱり森は!

ラッピースーツですよねっ。そか、ラッピー捕獲のときは同化させないと、モフモフできませんしね!(方向性がチガウ

No title

<り~ぜさん
 違いますよ、同種に見せかけて刈り取る為にあるのですw まぁ、実際ラッピースーツ=幸運のようで、また『同パーティ』の人がいい物回収してましたがね……。

<雪猫さん
 ラッピースーツ超推しですね本当にw そうですね、同化しないと奴らの羽を刈り取る事は難しいと思いますから。年頃の少女からすればぶち切れたくなりそうな格好だと思いますけどね、きぐるみって。
 後、先日はありがとうございました。また遊んで下さいな^^

 んー、どうしようかな。反応有ったから書いてみたいけど、明らかに別ベクトルに向いてるしな……少し放置しておこう。
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