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バレンタイン2016






 さぁ、バレンタイン小説のスタートだ!
 何、明日がホワイトデーだって?
 それじゃぁ明日までにお返し準備が必要だなHAHAHAHAHAHA!





「ヴァント! 今から買い物行くよ、買い物!」
「ヴァントー、お買い物しよー」
 ――…………何、だと。
 耳元で鳴り響く、緊急事態のコール音。
 それが聞こえない訳でもなかろうに、まるで聞こえていないように振る舞い、日常へと連れだそうとする少女達――クーナとマトイ――を前に、ヴァントに出来たのは困惑だけだった。
「ん、どうしたの? ヴァントー、大丈夫?」
 少し姿勢を沈めて、普段着――アイドルではない格好をしているクーナの問い。目深に帽子を被り、ツインテールをポニーテールに変えた、中性的な姿。
 完全に町中をプライベートで歩ける状況である。
「いつも大変だもんね。疲れてるのかも!」
 かくしてマトイ。縦に模様が入ったセーターに、ロングスカートというどこに居てもおかしくない少女の格好。
 万年放浪服の自分と比べれば、二人とも間違いなく綺麗な服、かつ、今立っている市街地にもとけ込んでいる。
 あくまでもアークス業から切り離せば、だが。
「……いや、お前等ちょっと待て。緊急――」
 言下、市街地に無差別攻撃的な殺気が満ちた。
「……えと、ごめんヴァント、何?」
「あ、いや」
 ――気のせい、か?
 マトイの不思議そうな問いかけに、身体の緊張が和らぐ。
「で、緊急――」
 刹那。
「え」
 ――!?
 首を殺(と)られたような錯覚を覚えて身体がふらついた。
「ヴァント、何?」
 不思議そうにクーナが一歩距離を詰める。一瞬下がりそうになる自分に気づきながら、
「緊急だ緊急! 火山で緊急事態が起きてるんだろう?」
 それでも言葉を止めることはしなかった。
 火山と言えば屈強な龍族の領域、緊急となれば凶暴化した地獄龍や胴長龍が相手となり、アークスであっても即死する可能性すらある。
 緊急警報が鳴り初めて既に数分は経過している。アークス達は動き出している筈だ――
 瞬時に、冷たさを帯びる少女達の眼光、けれどそれもすぐに消えた。
「大丈夫だよ、ヴァント」
 以前も貰った言の葉、それは確定した未来を見たかのようで。
「今回の緊急は、そこまで危険度は高くないから」
「流石にアークスだって火山なんだからきちんと配分を考えてくれてるよ」
「他の皆だって頑張ってくれるだろうし」
「それに、あたしがプライベートで遊べる時間もあんまり無いしさ」
「わたしも、まだ復帰出来ないし、ヴァントも本調子じゃないでしょ?」
「――折角三人のオフが被ったんだし」
「一緒にお買い物、ダメかな?」
 上目遣いな二人分の視線。心から問われているであろう言葉を前に、酷く居心地の悪さを感じる。
 思わず二人から顔を背けて、ヴァントはある一人へと連絡を投げた。
 ある意味で最も信頼する相手へと。
『リリィ、聞こえるか』
 反応は、数瞬の間をおいて。
『ん、マスターどったん?』
 返答――自信のサポートパートナーである、リリィ。
『状況はどうだ?』
『え? あぁ、この緊急事態?』
 それなりのつきあいがある関係か、こちらの言いたいことは即座に理解してくれたらしい。
『そうだ。忌憚ない情報をくれ、必要なら即座に向かう』
『まーなんとかなんじゃない?』
 返事は秒速であった。
『あたしもユッキー達と一緒に来てるけど、かなり参加者多いよこれ。マスターまで出る必要ないんじゃない?』
 アークス業に対するやる気は余りないサポートではあるが、戦闘能力は一端のアークスを軽々と上回る。
 それ故に、戦場の状況把握は、誰よりも宛になる。それが、戦闘開始前の状況だけであっても。
『いつも出ずっぱりだしさ、たまにはゆっくりしたってバチ当たんないって。あたしやユッキーもいるしさ、なんとかなるっしょ』
『――そうか。わかった、任せたぞ』
 正直そうでない方が助かった気がする。などという自分の感覚は飲み込んで、ただそう答える。
 リリィの戦場分析はアテになる。
 ただ。
「どーしたの? ヴァント」
「ね? お買い物、行こ?」
 ――断る理由が消えたも同然だな。
 ニコニコとした心地よい笑顔――にも関わらず異様な圧力を感じる――二つを前に、ヴァントは静かに頷く他なかった。




「ユキナミ君、ありがとー!」
「お礼! お礼だからね、受け取ってね!」
「椿さん、ありがとうございます! これ、お礼のチョコレートです!」
「ほんとう助かったわー、ありがとうね二人とも! お礼だからね、受け取ってね!」
 火山洞窟――緊急事態であるはずのエリアの中。ダーカーとかの敵性存在ではなく味方の女性アークスに囲まれて滅茶苦茶にされている椿とユキナミを半眼で眺めながら、リリィは一本目の清酒を空けた。隣で殺気を迸らせているユキナミの従者には見て見ぬ振りをして。
 2月の14日――誰が決めたか、というかお菓子会社の策略だったという話もある――バレンタインデー。女性が男性にチョコレートを贈り、思いを伝える日。
 まぁ、それだけでなし、日々のお礼を伝えるという意味合いでチョコレートを送る事もある。リリィ自身、自分のマスターから酒を貰ったし、逆に酒を贈ったし。
 重要なのは、そうして贈られる物は「お礼」という大義名分が存在すること。
 ――普段は、リユっちが殺意まき散らして威嚇してるユッキーにも、お礼だからと言って思いを伝える的なことも出来るしねー。
 ユキナミ。年は未だ成人に見たぬ少年であれど、一端以上のアークスであり、戦闘能力はトップクラスに名を連ねるレベルに高い。先物買い、ではなくても粉をかける奴らがいてもおかしくはない。
 その為に、普段はユキナミに近づく女性に殺意を巻いて追い返しているサポート、リユイがいるーー彼女も彼女で病んでるレベルだが。
 が、あくまで助けてくれたお礼だと、そう強く言い切られては、大義名分は向こうにある。さすがに其れを追い払うのは分が悪いし、ユキナミ自身も断るすべがない。
 ――まな板の上の鯉っちゅーか、宴会場に運ばれた刺身っちゅーか。
 その騒動に巻き込まれているサポート、椿もまた、同じような扱い――いや、其れ以上に性質が悪い。
 ――つばっきーに渡した奴の大半お返し狙いだしな。
 もみくちゃにされながら次々とチョコレートらしき箱を渡されていくサポートを見ながら、内心で吐き捨てる。
 バレンタインデーでチョコを貰った男は、一月後のホワイトデー、3月14日にお返しをするという、半分義務のような何かが生まれるらしい――つくづくよく考えられていると思うこのシステム。
 椿は前髪がやや長めだが他の見目はかなり良いし、几帳面かつ律儀な性格であるためにかなり高額な返しを準備してくれる。リリィも酒しか渡していないが、大体お返しの時はそれを三倍くらいに高めた返しが戻ってくる。
 大半の男が渡した物よりも安い物しか返さない中では、はっきりいって魅力的だろう。
 本人にとっては予定外の出費の代償に手に入るのが食えない甘味の山、で地獄でしかなかろうが。
 ――あーる意味マスター来なくて正解だったろーな、これ。
 もはや緊急にきたのかチョコ渡されにきたのかわからなくなっている男二人を眺めながら、リリィは静かに持っているチョコレート――ヴァントに渡してほしいと頼まれていたもの――をつまみにウイスキーを飲み干す作業に入ることにした。





 甘い。
「んきゅ、んきゅ、んきゅ――けぷっ」
 トン。
「おかわりですね!」
「きゅ?」
 甘い。
「――うっ……んぐ、んぐ、んぐ……」
「おかわり、置いておきますね」
 甘ったるい。
「――……ふぅ」
「――コーヒーと一緒に、お代わり入りますか?」
「あ、あぁありがとう。ただお代わりは」
「ここに置いておきますね」
「おかしいなぁトナカイ=サン初登場でこんな扱いか」
 どこか別視点的なコメントを打ちながら、そのトナカイ――ルドルフは静かに首をひねった。
 茶色の毛並みに立派な角、二足歩行で立って歩くどこからどうみても間違いのないトナカイである。チャームポイントはおなかのデベソ、見ていたら取りたくなってしょうがなくなると有名である。
 地の文から何もかも間違っていることを気にしてはいけない、禿げるぞ。
「しかしリユイ=サン。なぜ遊びに来ただけのトナカイ=サンまで巻き込まれているのだろうか。トナカイ=サンは甘いものは嫌いではないが、何もホットチョコレートを10杯も飲みたくはないぞ。入室と同時のへそ踊りがそんなにお気に召さなかったかい?」
 ガンッ!
「でしたらこちらでどうぞ。三倍程度の大きさのジョッキで」
「わーお、口答えは許さない派閥だねトナカイ=サン知ってるよ。あ、コーヒーもジョッキでお願いリユイ=サン」
 うんともすんとも言わずにキッチンに戻っていく少女を見送って、トナカイは隣の二人に意識をやった。
「ユキナミ=クン、生きてるかい? いやー、こう問いかけるのも馬鹿げてるとは思うんだけどねー、そろそろ本当に死ぬんじゃないかい? 甘いものの採りすぎで」
 返事はない。死んだ目でホットチョコレートを飲み続けている――かれこれ二〇杯以上。
 何が彼を突き動かすのかトナカイ=サンにはよくわからないよ。
 その横で、まだまだ元気そうにホットチョコレートを飲んでいる猫耳少女。
「クーガ=サンはまだ元気そうだねぇ。いい加減に飽きないかい?」
「んきゅ、んきゅ――だて、出されたもの、飲まなきゃ」
「何もリユイ=サンの嫉妬と八つ当たりに巻き込まれずともいいだろうにとトナカイ=サンは思うよ?」
「んきゅ……ご馳走――」
「おかわりですね!」
「さまーりばいばる!?」
 並々と注がれてるホットチョコレート。容赦なんて言葉はなさそうですこの嫉妬神。わんこそばの方がまだ優しいんじゃないかとトナカイ=サンは思うなこれ。
 あ、ちゃんとジョッキにコーヒー入れてくれてる。相変わらず妙なところで優しい子だなとトナカイ=サンは一人関心。違った、一匹関心。
「あぅ……次こそごちそうさまを先に言わなきゃ――」
「そこは泣いても許されるんじゃないかなクーガ=サン」
「んきゅ、んきゅ」
 それでも、んきゅんきゅと飲み干していく少女。涙目で口元はべっちゃべっちゃ。
 トナカイ=サンにそんな趣味はないけど誰か保護しないと危ないんじゃないかいこの子?
「しかしそろそろトナカイ=サンも対処考えなきゃなー。口元だけブラック・トナカイ=サンは流石にどうだろうと思うなー。ねぇユキナミ=クン」
 返事はない。
「んっんー、面倒だなぁこれは。銃は剣よりも強しとかどっかで聞いたけどさー、女の子の嫉妬以上に強いものなんてトナカイ=サン聞いたことないなー」
「――っせぇい!」
 バァン、と扉が開かれる。おいおいまた犠牲者が増えるのかい?
「ってうっわぁ何ここあっまぁ!?」
「おー、リリィ=サン。お久しぶりだね元気にしてる?」
「あー、トナカイサン。そっちこそー、なんか口元が血塗れならぬチョコ塗れになっちゃってるけど」
「なんとかできるならして欲しいかなとトナカイ=サンは言っておくよ」
「あー、なんとかなるかも。どーせこれリユっちっしょ?」
「お、よくわかるねリリィ=サン、同じ経験したことあるのかい?」
「嫉妬覚える以前の問題だかんね私ゃー。まぁいいや、おーいリユっちー! 湯煎やめーい!」
 ダダダダとキッチンに駆け込んでいくリリィ=サンを見送りながら、とりあえずジョッキの分をユキナミ=サンの前に動かして、トナカイ=サンはコーヒーを啜ることにした。
 トナカイ=サンの紹介はないのが実に残念、自分で紹介するのも恥ずかしいからまたの機会だ!




 ――翌日。
「――うっし、そんじゃ軽く挨拶! 飲め、食え、全部食いつくせぃ! 以上! 乾杯じゃぁぁぁ!!」
『いぇぇぇぃ!!』
 ノリの良いメンバーのかけ声。適当に合わせながら全員での乾杯――自分用の其れを一息に飲み込んで、リリィは壁際に背を預けながら、静かに息を吐き出した。無意識的にスキットルに手を伸ばしながら、内心で呟く。
 ――あーもう、ほんっとよかったわー。思いつき通り行ってくれて。
 ワイワイと楽しそうに盛り上がる会場ーー急遽レンタルした会場にそびえ立つ、茶色の塔――チョコレートファウンテン、多数。
 山ほどのチョコレートを、バレンタインデーのチョコだと気づかれない――いや絶対内心では気づいてるだろうけど――形での処理。其れには、なにもかも全部を湯煎して、誰もが食べる物に変えてしまうのが一番手っとり早い。チョコフォンデュも考えていたが、パーティで華やかな方にした。
 ラピピとクーガが持ち込んでくれたフルーツの山、自分が持ち込んだ大量の酒、諷雫が作ってくれるクッキーやおやつ。そして呼び集めた数十にも届くだろう知り合いのアークス達――六芒も参加してくれている。クーナやマトイもだ。これだけ居れば、あの恐ろしい量のチョコレートも十分に処理しきれる筈だ。
 にしても、疲れた。一晩で一気に全部準備したからではあるが、正直一日二日余裕を持たせての開催でもよかったかもしれない。
 あれ以上放っておいたらユキナミが冥土に旅立っていそうだったから、仕方のない面もあるが――
 そんな風に物思いに耽っていたところに、ふっと、誰かの影が差した。
「おーい、リリィ=サン。楽しんでるかい?」
 口周りの茶色の汚れもすっかり消えたトナカイが、リリィの真横に立っていた。
「おー、トナカイサン。そっちこそ大丈夫、昨日のあれトラウマになってんじゃないのー?」
「トナカイ=サンはトナカイだから難しいことはよくわからないのです」
 丁寧に首を傾げて言うトナカイに、一言。
「二足歩行のトナカイが一体何を言っているんだ」
「トナカイ=サンが二足歩行だからって差別しちゃいけないよ、トナカイ=サンもちゃんとしたトナカイさ!」
 ジョッキを持ったまま実に楽しげに踊り出すトナカイ。リリィは軽く嘆息して、そうして、
「全く、アンタがいると疲れてる暇もないねー」
「それがトナカイ=サンの役目なのさ! 主催者が疲れた顔してたら皆も気にするからねー、もう一時間位は皆と楽しむ方がいいと思うなトナカイ=サンは。そうしたら大体酔っぱらって勝手に盛り上がり出すよー。それじゃ、トナカイ=サンは皆のところ戻るねー」
 ――相変わらず表情読めないけど、こーいう時の空気の読み方はほんとピカイチだなー。
 器用にへそ踊りをしながら戻っていくトナカイの姿を眺めながら、スキットルの中身をジョッキに移す。
 きっかけはどうあれ、確かに発起人は間違いなく自分だ。それが会場の隅で疲れてたら、流石に良い顔もされないか。
 ――うっし。飲むか。
 思い思いに酒を飲んだり踊ったりうだうだやってるメンバー達を眺めているのも悪くはないが、自分の趣味には合わないことだ。
 適当な酒を二三本倉庫から引っ張りだして、リリィも素直に盛り上がりの中に混ざることに決めた。



「リリィちゃーん、マンルーンちゃん寝ちゃったんで私達も帰りますー」
「オッケー、つーかごめん。マンルーン飲めないの忘れてた」
「えへへー、私も浮かれすぎて忘れてましたからおあいこさんですよー」
「マスター、すみません。片づけは僕がしますので」
「ならチョコの入った容器にお湯だけ入れといて下さい。残りは明日の朝私もやりますからねー」
「私も手伝うわ。ただ今日はもう帰って寝るから」
「おやすみー、りりぃー、ありがとー」
「おやすみー」
 普段以上にホワホワした感じで、しかし足取りはしっかりした諷雫、寝ぼけ気味のユキナミを引っ張るリユイを見送り終わり。
「ちとやりすぎたかもしれない」
 初めから居たメンバーの殆どが酔い潰れた会場で、リリィは静かに呟いていた。
 時刻は日付を跨いだ、明らかに良い時間過ぎである。お子さまは勿論、飲み続けていた奴もほぼ全てが夢の中である。
「間違いなく飲ませすぎだな」
「まぁ、リリィ=サンも悪気があった訳じゃないから仕方ないと思うよ、ヴァント=サン」
 後から肉――ナベリウスで狩ってきた其れ――を山ほど持って会場入りしたヴァントの言葉に、トナカイが静かにフォローを重ねる。
 リリィ自身、こんなことになるなんて考えても居なかったのだが。
「あれか、酒樽空けたのが不味かったんかなー?」
「俺が来たときには既に十は空いていたぞ」
「あそこでトナカイ=サンが止めれば良かったかな? いやでもごめん、トナカイ=サンでもあのノリに水を差す勇気はなかったよ」
「リリィ、アンタはほんと加減を知らないねぇ」
 呆れた声で言うのは、マリア。参加してくれた六芒の中で無事なのは彼女だけらしい。
 というか無事なのがここにいる四人と、裏方で料理をしてくれていたメンバーだけ、とも言えるが。
「しっかし、最近の奴らは鍛え方が足りないねぇ。ヒューイもゼノも、あの位で酔いつぶれるとは全く」
「流石に瓶一気は大抵の人が潰れると思いますマリア=サン。むしろヴァント=サンとリリィ=サンが異常なだけだとも思います、トナカイ=サンは」
「それならそれでさっさと会場を去れば良かったんだよ、全く。ほれ、初めから居た仮面の奴とか、いつのまにか居なくなってるだろ」
「ライサや朱雀はその辺りきっちりしてるからなー」
「なんでまだ樽を空けて飲みだしてるのかトナカイ=サンには理解できないよヴァント=サン」
「飲み足りん」
「あ、マスターあたしもちょーだい」
「アタシの分もきっちり寄越しなよ、ヴァント」
「トナカイ=サンにも」
「……まぁいいが」
「では僕は片づけを始め――」
「つばっきー、お湯入れ終わったらあんたもつき合えよー」
「え、いやもういっそ全部片づけようかと――」
「おいおい、フーナが頼んだのはチョコで汚れたのをお湯につけることだけだろう? それ以上の余計なことする暇あったら付き合いな」
「魚まだ残ってるだろ、仕事終わったらで良いから刺身にして持ってきてくれー」
「……分かりました」
「ツバキ=クンのお猪口もトナカイ=サン用意しときますからねー」

 蟒蛇どもの本番は、まだ始まったばかりであった。




 ――あとがき。
 なんでこうなったんだろう。
 そして何故今になったんだろう、バレンタインデー。
 そしてなにより、なんでこんな書きやすかったんだろうこのトナカイ=サンは。

 フレンドさんの一人をモチーフにした所「トナカイ」という特徴でお願いしますと言われて、どうしたもんかと考えていたら何故かこの役柄が自分の中ではまっちゃいまして。
 ギャグ作品のみで使うつもりもないですが、一人ぐらいはメタキャラが存在してもおもしろいのかなと思い、筆が乗るままに走らせてみたら、筆者の想定以上に暴走してくれました。本当に使いやすくて書きやすいわトナカイ=サン。
 当人が気に入ってくださるかは分かりませんが、アメコミでいうデップーみたいな位置づけで行くとすれば、まぁ許してくれるんじゃないかなーとも。

 ともかく、今回はこの辺りで。
 またの物語で、お会いできることを。

 ※後日談は相方担当です。
  「恙無い日」(つつがないひ)
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 PSO2世界を旅する、気楽な放浪者の綴り草です。
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