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Possible world~ある始まり~

 うんまぁ、投稿したかったんだ、すまないね。
 きっと長く続きそうなんだ、自己満足物語に成り下がりそうだけど書きたいから書いてるだけだしね、うん。
 まぁ、良かったら楽しんでいって下さいですさ。








 ――授業を始める前に、まずは話そう。君達、サポートパートナーの定義とは何か。
 いつかの遠く、思いも出せない記憶の一角。広くも無い部屋に押し込まれて、同じ存在達と共に自らについての講義を受ける時。
 ――お前達はアークスの手となり足となり、共に歩むために生まれてきた。故に、死ぬ時はマスターを守り、マスターと共に来世へと進め。
 無機質に告げられる講師の声は、思考回路の中へ機械的に沈殿していく。
 周囲の誰もが口を挟まずに其の言葉を聞き届ける中、
『もし、マスターを残し、生き延びてしまったら。私達は、どうなるのですか』
 彼女だけに生まれた、一つの疑問。何一つおかしいと思わず問いかけた言葉。
 直後、其の講師は嘲る様に笑って、冷たく冷たく言葉を吐いた。
 ――マスターの死と共に前マスターの全てを忘れ、新たなるマスターへと仕えることになる。お前達サポートは、道具に過ぎない事を忘れるな。
 この時点で、何故だか酷く苛立ったのを覚えている。
 次に吐き捨てられた言葉を受けて、一時間後に有った実戦訓練で、其の講師に対してありったけのテクニックを叩き込んで病院送りにした事は、今も尚忘れていない。


 ――そして、死したアークスなど――ゴミ以下だ。




「――だーかーらーさー」
 ――……?
 どこからともなく聞こえてくる、間延びした少女の声。柔らかい何かに抱きつきながら、全身を布で覆われている感覚――そうして、ふと思い出した。
 ――……寝てましたね。
 布団の中で、軽く体を伸ばす。ここの所、ゆっくりとした休みは取れていなかったから、ひさしぶりにベットで眠れて、すっかり熟睡しすぎたようだ。
 キョロキョロと、布団の中で周りを見回す。いつもなら隣で寝ている、彼の姿が見当たらない。先に起きているのは珍しいことだった。
 と、其処に。
「女心がわかってないなぁ、ユッキー! つっくづく戦闘以外は駄目アークス! 誰が血煙舞う中デートしたいと思うか!」
「むー……否定はできないけど、リリィに言われたらなんかお終いな気がする」
「ぴぴー」
「らぴぴ、あんた今日餌抜きね」
「ぴっ?!」
 ――……一体何の話を……。
 布団の向こうから聞こえてくる、いつもの人達の声。
 寝室に押し入ってくるとは、と言うつもりはない。部屋の鍵を掛けていなかったのは此方だし、第一彼が開けたのだろうから。
 ぬくもりの中、若干乱れた寝巻きをささっと直す。この寝相もいい加減何とかしたい。
「いい? ユッキー、女の子ってのはね、ロマンチックな光景は好きなの! 次に、抱きしめられるのが好きで、一番は口――」
「人のマスターに一体何を熱弁してますか、リリィ」
 不機嫌に声を上げて、体を起こしながら布団を跳ね除ける。視界が大きく翻り、布団の向こう側が明らかになる。
 乱雑にソファを適当に並べた寝室の中、短い脚で膝を突いて沈んでいる黄色い鳥と、髪をカジュアルツインに纏めている巫女服を着た少女、そして、いつもの放浪服を纏った短髪の少年。
 彼らは一斉に此方を振り向いた。
「あ、おはよーリユっち」
「おはよ、リユイ」
「ぴ、ぴー」
 其々にこやかに声を掛けてきた三人に対し、リユイもまた笑い返して、言った。
「――おはようございます。そして出ていけ。着替えます」


「それで? 一体何の話をしてたんですか?」
 マスターであるユキナミの普段着と似たような、旅人の服装――トリックワンダラーに着替え終えて、リユイは改めて彼らに問いかけた。
 最も、朝食準備をしながらでは有るけれども。
「んー、何の話?」
 いつもの如く、陶器製の食器をテーブルに並べているマスターの返答。
 普段は居ない来訪者二人は席に着いたまま動こうともしない。
 ――いつもの事ですけどもね。
「聞こえてましたよ。女心がどーとか」
 ジュー、と良い匂いをさせて来たフライパンに卵を落としながら、リリィへと振り返る。少し、睨み付けながら。
 普段から、マスターの周囲に女の影が出来た時は、ろくな事になった記憶が無い。天然な彼に言い寄ってくる相手は大体後ろめたい事も多かったし、リユイ自身も非常に苛立つ。
 にも関わらず、余計な知識を植えつけようとする相手に半眼を送るも、彼女は意に返す様子も無く、ケラケラと笑っていた。
「あー、其処からか。良かったね、ユッキー」
「いや、リリィが言ったら駄目だから」
「ピピ」
「?」
 トースターにパンを放り込みながら、リユイは首を傾げた。
 間髪入れない一人と一匹の突っ込み。何か、聞かれては不味い事でもあったのだろうか。
 ――私だけ除け者というのも、悲しいですけど。
「あ、のさー。リユイ」
「はい」
 冷蔵庫から牛乳を取り出しつつ、淡々と返事をする。
「今日さ、予定何も無かったじゃんか」
「そうですね。私は何処に向かうでも構いませんよ」
 後で使うベーコンやらレタスの千切りやらも一緒に取り出して――

「――デートしない?」

 其れ全部を床に落とした。



 ――あとがき。
 という訳で物語の開幕です。
 時間軸はストーリークエストエピソード2第5章、「もうここにいないわたし」後辺りを想定していますが、エピソード2に入った後ならばどの時間軸でも発生しうる物語かと。
 サポパとマスターって絶対恋愛感情発生しかねないと思うんですよねー、同じ部屋で寝泊りする以上。同性だろうと異性だろうと。
 そんな気持ちで書き進めていこうと思います。また、次の物語で。
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テーマ : PHANTASY STAR ONLINE2
ジャンル : オンラインゲーム

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非公開コメント

最初に言っておくが...

あたしはそのつもりでサポパを作ったw
寝る時も同じベッドで寝るつもりやでーwwwww

Re: 最初に言っておくが...

<り~ぜさん
 まさかの?!(・・ )
 でも実際ありだと思います、こう、寂しがり屋だったりしたら尚更!
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Author:ヴァント
 PSO2世界を旅する、気楽な放浪者の綴り草です。
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